今夜は、まあるい月が明るく照らす新大久保のアヤシイ夜道を歩きながら、
百人町音楽夜噺 へ。HPがとてもよく出来ていて充実しているので、以前はちょこちょこHPを見ていたけれど、今回やっと初参加。
そして今夜のテーマは「沖縄」。
沖縄音楽には相当疎いし、第一歌っている歌詞もわからないので、私にとって沖縄音楽というと
ちょっと遠くにある「民謡」。
けれども会場に入って一番最初に流れてきた古謝美佐子さんの『天架ける橋』を聴いた瞬間、
目が覚める、というか背筋がピンとなって体が動かなくなるような気持ちになった。
ストレートに、直球で心をぐっとつかまれる。何を言っているのかよくわからないのに、心の波長が大きくうねる音に乗せられて、知らず知らずのうちに、まっさらな素敵な世界に連れて行かれる。悲しいのか、切ないのか、嬉しいのかよくわからないけれど、そこにある世界は建前も嘘も、いやらしさも卑屈さも存在しない、生まれたままの、ありのままの美しい世界。
やっぱり音楽はすごいな、と思った。
このイベントは、毎回「ワールドミュージック」の色々な分野のエキスパートが話者となり、実際に音源を聴きながらその音楽の背景やエピソードを語るもの。
実は、音楽というのも、それが生まれ息づく世界への「扉」のひとつなんだと思う。
そして純粋に素敵な世界をもっと知ることは楽しいことだし、こうやって新しい世界への扉を少し開いてくれる頼れる案内人がいるイベントは結構いいな、と思いました。
次回はカリプソだって。