キンモクセイの季節。
はっとする匂い。
そんな匂いのなか、朝歩いているとふと波照間島でみた天の川を思い出す。
東京の朝の空を見上げて、この空と天の川できらめく波照間の空が同じものであることがとても不思議に思えてくる。
そうか、星がみえないと「ない」と思ってしまうけど、本当はちゃんとあるんだよな、と思う。
見えないからといってないわけではないんだ、と。
周りが暗くなりさえすれば、ちゃんと姿を現すのを私はすっかりと忘れていた。
そういえば、身の回りにはそういうものがたくさんある。
空気だって見えないけど、ちゃんと「ある」。
もしかしたら、まだ解明されていないだけで、ある「色眼鏡」をかけるといろいろなものが見えてくるかもしれない。(昆虫にとっての紫外線のように。)
私の目で見えないからといって、それが「ない」わけじゃないというのをここ最近忘れていたかな、と思った。