（@逗子の古墳の山の中。ちゃんと写ってた！）
今日、上のフイルムを取りにラボへ行ったら、おばちゃんがあーだこーだ言いながら店員さんを独占していたので、向かいにあった骨董品店を覗いて時間を潰していた。
昔の勾玉や古い石のアクセサリーだとか、櫛や陶器などが陳列してある。
ふといつか観に行った「発掘された日本列島」展でも感じたことが蘇ってきた。
『発掘された古代のアクセサリーを観て、いまの私も素直に「きれい！」と思うのって、
考えてみれば不思議なことじゃないのか？』
それって人間が何かを観て「きれい！」と思う感覚は、一万年前と変わらないということ？
すごく不思議なことのような気がしてならない。
でも、だからこそそういう感覚は、なによりも信じられることのような気もする。
夜道を歩いていると、ふと先日観た映画「トランシルヴァニア」のある台詞が頭に浮かんできた。
悲しみにくれる男が、その悲しみにさらに沈み込むようにジプシーの楽団が演奏する音楽に合わせ、酒を浴びるように飲み、瓶で自らの頭をたたき割っていたとき。
見るに見かねた楽団のメンバーが演奏を辞め、怒りを込めて言い放った。
「音楽は生きるためにあるんだ！そんな風に音楽を使うな。」
まさに！（なんで突然こんな場面を思い出したのかわからないけど。）
きっと、なんでも「生きる」ためにある。
「生きる」ことのあらゆるものを含めた強さがあるものは、美しい。
「生きる」ためじゃないものなんて、きっと意味がない。存在価値もない。
そんなことをふと思った真夏の夜の帰り道。
歩く、歩く。
アイスクリームを食べながら、オレンジジュースを飲みながら。
ふらふら歩いて、気がつくと、デザイナーさんの家の近くにひょっこり出てきていたり、
大学の友達の家の近くにいることに気がついたり。
どこに自分がいるのかわかずに適当に歩いていると、いつか歩いたことのある道に出たりする。
あれ、ここがこうなっていたのか、と記憶の地図のパズルがぱちっとはまっていくような「迷い歩き」はとてもスリリング。
友達に誘われ、三鷹の阿波踊りを観に行く。
またもや人生初体験。
なんとなく盆踊りのようなイメージがあったのだけど、耳に届いてくる音楽は、
パーカッションの効いた2拍子のなんだかハードなリズム？！
あれ、これってサンバじゃない！
ってことは「連」が「エスコーラ」・・・。
子供からおじいちゃんまで老若男女がみんなで踊っていて、なんだかいいなあと平和な気分。
小さな男の子たちも「嫌々」踊っているのではなく、楽しくて踊っている感じが伝わってきて、観ているだけでわくわくした。これはきっと参加したほうが10倍くらい楽しいだろうな。
それにしても女性の美しいこと。
あの帽子（と呼んでいいのか？）の陰から微妙にみえる鼻と口元、頬の感じがぐっとそそるポイントだね、と友達と分析しあう。
（見えるより見えない方が美しいってこと・・・？！）
阿波踊り、そのうちやってみたいなあ。
ペルーでの大地震が少し気になる今日この頃。
翌日津波が日本に届いたというニュースを聞き、
「ああ、つながっているんだ！」と妙に納得するような、どこか変に安心するような。
そうか、そうか「環太平洋火山帯」なのよね、やっぱり！と改めて思う。
それにしても、１日最低5回くらい「あ、地震？」と思う（たいていはただ自分が揺れているだけ）の私は神経質になりすぎ？
ちなみに「ああ、死ぬんだよな、いつか」とも１日5回くらい思う。
そして心臓が止まり息ができなくなるのを１日1回くらい想像して苦しくなる。
馬鹿？
実は、未だに一週間前に観た蜷川幸雄舞台「エレンディラ」をしっかり引きずっている。
身を削って、必死になってあんなすごい仕事をしながら生きている人たちもいるんだよな、とふと思い出す。
「こんなもの作っても売れないよなあ・・・」「これ、つまらないよなあ・・・」「私だったら買わないな」とか心のどこかで思いながら「まあ、こんなものでしょ」と作ってしまったもは、やっぱり「こんなものでしょ」の顔をしている。それって資源、労力、人生の無駄。
第一つまらないし・・・。
この世の中から「こんなものでしょ」とか「私は嫌だけど、まあ仕事だからね・・・」という「嘘」を全面禁止したら、どんな世界になるのかしら。
なんだか、本気で暑い。
ムンムンとした午後の熱気のなか外を歩き回ってデスクに戻り、さあ次の作業・・・
と思っていた矢先に電話が。
声の主は約一年ぶりに話すマドリッド在住のAさん。
びっくりしつつも、嬉しい悲鳴。
一気にテンションがあがり、元気回復。
バルセロナに住んでいた時に一緒に遊んでもらっていたので、
一瞬にしてバルセロナの開放的な風が舞い込んできた気分。
