riquitan's memo book

プラド！

朝一番で、プラド美術館へ。

Goyaの黒い絵の迫力、Juan de Riberaの人たちの皺、Van Eyckの肖像画・・・。
絵って、やっぱりなんだかすごいかも！

一枚の絵をまるで鏡のように介し、
時空を超えて画家や、それを取り巻く世界と向かい合っているようで、ドキドキする。

でも、コテコテの中世の宗教画が続いた後に、
古代の壁画のようなものを見ると、
なんて自由でのびのびしていて、きれいなのかしら、
という気持ちにもなる。

よく食べ、よく遊び、よく笑う

スペインにいると、なぜかいつもの倍以上笑っている。
ような気がする。
住むようになると、きっとそれ以上に、
ムッとしたり、イライラしたりもするのだろうけど、
それでも、確かによく笑う。
（単に私が休暇中だから、というのも大いにある！）

どんな仕事についていようと、
仕事中であろうと、なかろうと、
そこにいるのは常に「自分」。
この国では、言い意味でも、悪い意味でも、
まず「自分ありき」なのかもしれません。

それにしても、スペイン人の、あの「遊ぶ」パワーって一体どこから？

チェマとの再会

あ、そうだ、チェマだ！
と思い出して、連絡をしたら、すぐに会えることに。

今年、東京で展覧会をした写真家のチェマと、半年ぶりの再会！
パエリアを食べた後に、同じく今年、東京で展覧会をした、
画家のフェルナンドの家へ行こう！とさっそく押しかける。
テキーラを飲みながら、盛り上がった。

お昼ご飯のつもりが、結局気がつけば８時間・・・。
スペインの”ランチ”って、やっぱり長い？！

Mil gracias, Chema!

マドリッド、雨の夜

今日は、プラド美術館は定休日。
それじゃあ、とホテル近くのソフィア王妃美術館へ。
夜21時まで空いているので、夕方駆け込んでも落ち着いて見られる。
（でも、夕方なのに入り口は長蛇の列・・・）

ここには、ピカソのゲルニカがある。

あの大きな絵の前に立つと、
叫び声や、爆音や、いろいろな音が聞こえてくるようで、
身動きができなくなって、
だんだん心が痛くなって、どうにも涙がでてきてしまう。
なんで絵を見て泣いてんだろ、と自分がおかしくなっちゃうのだけど、
どうにもならない。おかしい。

ただの絵なのに。
私とは関係のない、昔の戦争の話なのに。
なのに、なんで”痛い”？

ゲルニカを見ると、ここの美術館にある他の絵は吹っ飛んでしまう。
ミロもダリも、すっかり吹っ飛んでしまう。

マドリッドへ

トゥデラからマドリッドへ。
街と街の間には、なだらかな丘。
どこまでも続く乾いた大地。オリーブ畑。赤い岩。木々。
こういう風景を見ていると、
ああスペインにいるんだな、という気持ちになる。

マドリッドに近づくにつれ、空模様も、
晴天から、曇り、虹、曇り、雨、著しく変わる。

空間的にも、時間的にもどこにも属してない状態。
”移動”をしているときは、なぜだかとても心が落ち着く。
圏外にいる開放感。

ああ、目的地にまだ着かないで。
お願いあと少し。
移動中は、いつもそんな気分。

The Last Night at Tudela

最後の夜は、あやちゃんがおいしい天麩羅うどんを作ってくれた。
それなのに、未だにお腹がいっぱいで、
少ししか食べられないのが、くやしい。

Mil gracias, Aya y Dani.
Nos veremos pronto!

ナバラ富士！

ナバラの富士山、モンカヨへ。
運転をしてくれたのは、ダニちゃんのおじさんのヘススさん。
キマってます。guapo!

モンカヨへ行く途中に不思議な場所があります。
明らかに下っている坂道なのに、
車のブレーキをゆるめると、バックしてしまうのです。
つまり、車がバックして上へのぼっていくのです。
？？？
ボールを転がしても、同じ。
昔からマスコミが取り上げ、
研究者が調べてきたのに、未だに原因は不明だとか。
不思議！

そして、もうひとつ。
モンカヨ山の途中に廃墟となった病院があります。
精神病を煩った人のための保養施設？のようなものだったとか。
立ち入り禁止となっていますけど、
もちろん入り口に鍵がかかっているはずもなく、余裕で入れます。
ええ、入りました。
しかし、こういう場所へ入ったとたん、
想像力がぐんとたくましくなり、
いろいろなものが、あらゆるものに見えてきてしまうので、
恐ろしくてすぐに逃げ出しました。
ふう、怖かった。

最後は、モンカヨ山麓の修道院。
ひそひそささやく修道女の声や、足音や、
衣擦れの音・・・。
そんな小さな音が、石に染みこんでいそうです。

クリスマスですよ

トゥデラのクリスマス。
ここは、スペイン北部のナバーラ州なので、
バスク文化の影響がちらほら。
ここでは、サンタクロースは”olenchero”と言われる、
地元の炭焼き職人のおじさん。
歌もバスク語、音楽も踊りもバスク風。

羊が出てきたり、歌ったり踊ったり。
地元の歴史や文化に根を張ったお祭りみたい。

お祭りの後は、みんな家へ戻って、夕ご飯。
ダニエル家のご家庭に招待していただき、
おなかいーっぱいご馳走をいただきました。
海老、魚のスープなど魚介類がもりだくさん。
ほんっとにおいしいのです。

そして翌日25日も、昼（15時）くらいから、
家族全員集合のお食事。
お腹いっぱい食べて、呑んで、
その合間にギターで歌ったり、躍ったり、
みんなでプレゼント交換をしたり・・・。
大人も子どもも、恋人も、友達も、
みんな一緒になって、とにかく”楽しむ”！
ブルースを弾きながら、ひとりひとり、
即興でワンフレーズずつ歌っていくゲームやら、
コサックダンスやらなんでもあり。
とてもあたたかくて、豊かな時間。

年齢なんて関係なく、みんなで子どもみたいに遊べちゃう
スペイン人は、なんだかとてもうらやましい。
なんで、この人たちは、こんなにも”遊びの天才”？！

気がつくと、なんだかずっーと笑ってる。
そして気がつくと、食べ続けてすでに８時間！
「もう無理・・・」とはち切れるお腹を抱えて立ち上がり、
街をひとまわりして戻ってくると、
「夕飯できてるわよ〜」。
まじっすか。
もう本当に無理です、と言いつつも、
いざ目の前に料理が出てくると、
好奇心に負けて、つい食べてしまうんだな。
本当に、この人たちってすごい・・・。

（Mil gracias, Mama y Papa de Dani!）

それにしても、日本のあのクリスマスって・・・。
なんで、カップルが高級ホテルにとまって、
ブランド物を交換するのですかね。
ふしぎ。なんか、貧しいな・・・。

スペインですよ

年末の忙しい中、すべてを放り出し、またまたスペインへ。
10年ぶりくらいのマドリッド、バラハス空港。
１時間遅れの到着、荷物が出始めるまで１時間待ち。
ビバ、スペイン。

深夜、雨が降りしきる中、プラサマジョールのホテルへ。
すでに深夜１２時。
翌朝は７時半の電車。
JALのミニバーから取ってきたウィスキーを取り出し、一気呑み。
無理矢理寝てやる。

翌日、明け方のアトーチャ駅。
なんだかとってもお腹がすき、朝７時前から、
生オレンジジュース、ボカディージョ（フランスパン大）、カフェを完食。

がたんごとん、電車にゆられること２時間。
トゥデラでは、太陽のような笑顔のあやちゃんとダニちゃん、
そして大好きな生クリームトーストが待ってくれていました。
朝ご飯食べたのに、これはペロリといけちゃうの。なぜ。

続く・・・

雪温泉

 塩原温泉へ。
早朝、すっくと起きると、温泉を目指し、雪道を歩く。
すごいすごい！
本当にそのまま山の中に温泉がわき出ている。
冬の朝の淡い光の中、もくもくとわき上がる湯煙。
光とお湯の中に、体が溶けてしまう。