夜道を歩いていると、ふと先日観た映画「トランシルヴァニア」のある台詞が頭に浮かんできた。
悲しみにくれる男が、その悲しみにさらに沈み込むようにジプシーの楽団が演奏する音楽に合わせ、酒を浴びるように飲み、瓶で自らの頭をたたき割っていたとき。
見るに見かねた楽団のメンバーが演奏を辞め、怒りを込めて言い放った。
「音楽は生きるためにあるんだ!そんな風に音楽を使うな。」
まさに!(なんで突然こんな場面を思い出したのかわからないけど。)
きっと、なんでも「生きる」ためにある。
「生きる」ことのあらゆるものを含めた強さがあるものは、美しい。
「生きる」ためじゃないものなんて、きっと意味がない。存在価値もない。
そんなことをふと思った真夏の夜の帰り道。