暗いニュースやイライラするニュースが多いなか、
たまにこういうニュースを見つけると、無性にワクワクする。
「単細胞生物の粘菌がエサの栄養分を体内に巡らせる際、アメーバのように体を伸び縮み
させて効率的な“輸送網”を形成することを、科学技術振興機構(JST)や北海道大学、広島大学の研究チームが実験で突き止めた。」
「粘菌は落ち葉の下で暮らし、薄くシート状になった体を数十センチも広げる性質がある。関東地方の形に切ったA4判大の培地で実験した。『東京』『横浜』『高崎』など主要駅に相当する30カ所以上にエサを盛りつけた。『JR山手線の内側』にある1点にひと固まりの粘菌を置くと、最初はA4判の培地全体に薄い体を広げた。そのうちエサが無いところの体が縮み、1日後には主要駅上のエサをひものように結んだ体が残った。実験を30回繰り返した。実験ごとに体の形は変わったが、関東地方のJR路線図によく似た例があったという。研究チームは粘菌が「ひも状の体の総延長を短く」「途中で切れても部分的に欠けない」ように振る舞ったと分析。コンピューターで解析したところ、ネットワークの無駄が少ないことが分かった。 」
(2010/01/22, 日本経済新聞 朝刊)
想像さえしたこともなかった世界。すごい発想!
こういうことを四六時中考えて、実験を繰り返している人たちがいると思うと、
なんだかほんと、参りました!という気分。
こういうことを考えている人に実際に会ってみたい。