riquitan's memo book

ひゃあ

ピンホールで撮ったら、写ってた！
ちょっと感激。写るんだ！

久々の太陽

人は、こんなにも天気によって気分が左右されるのか？
と驚くほど、今日の久々の青空は嬉しくてしょうがなかった。
あまりに気分が高揚していたので、さっそくご近所にお勤めの大学時代の先輩、
Mさんをランチに誘う。
緑に囲まれたオープンエアのカフェでは、さわやかな風とキラキラした光が眩しくて、
気分だけはなんだかリゾート。
久々の太陽の下では、なんだかすべてがキラキラしてみえる。

築地界隈の今日

築地市場取材。
包丁屋に行ったら、お店のお兄さんがちょうどハーゲンダッツを買い占めてきたところだった。
おじさんが「おねーちゃん、食べて行きなさい。ほれ。」
とバニラをくれた。
やった！仕事中にもかかわらず、ありがたくいただく。

ところで、築地もそうだけど銀座もこのところ外国人が多い。
アジア、欧米問わず、一時間も築地＆銀座を歩いていれば50人くらいの外国人観光客とすれ違う。
バケーションの季節なのだろうけど、ああ、自分の働く場所も「観光地」だったんだ！
と不思議な感じ。
彼らからはどんな風に見えるのだろう。
それにしても、自分が外国人だったら確かに日本には一度は行ってみたいと思うだろうな。

発見

高校の同級生、女ばかりが8人ほど集まった。
9月に結婚をする予定で、現在彼と同棲中のYちゃんに、Nちゃんが聞いた。
「男と一緒に暮らしていて、初めて気がついたことって何？」
かわいらしいＹちゃんが間をおかずに即答。
「んー、いかにスネ毛が抜けるかってことかな。」

一同爆笑。
Yちゃん曰く、自分一人だったときは毛といえば髪の毛くらいしか生活の中で落ちていないが、
彼と暮らしはじめたらそれ意外の毛もよく抜けていてびっくりしたらしい。

なるほど。
そうなのか？！

匂いを束ねる

「匂い」を束ねたブーケを頂いた。
ふつう花は「見た目」で束ねるものだけど、これは「匂い」の調合をして組み合わせたブーケ。
バラとゼラニウム、ミントなどが一緒になっていて本当に素敵な匂い。
ミントの匂いが思いのほか効いていて、バラの甘さと絶妙に重なり合い、このブーケの匂いをかいでいるだけで本当に気持ちが穏やかになる。（そういえば水にムスクも入っていたっけ。）

花束を持って歩いているだけで、意味もなく得意な気分になるけれど、この匂いをかいでいるだけでさらに幸せな気分になり、思わず顔がにやける。
みんなにも見えるように、ちょっと持ち方を工夫して階段を上ったり、車内の椅子に座ったり。いきなり自意識過剰な行動にでてしまうが、花束を持っているだけで、鼻歌を歌いたいくらい明るくて幸せな気持ちなってしまうんだから、花ってすごい。

ルパンのおばさん

銀座ルパンでお酒を飲む。
坂口安吾が好きだった、という卵黄入りのお酒は最後の〆だったからか（？）
味がよくわからなかった。水みたいにぐびぐび飲めちゃうような味。

というか、お酒の味よりなによりもインパクトがあったのは、お店のおばさんだ。
お酒の説明が、まるで落語・・・。というか口上？
人の話聞いてないし、ビールは注文してから15分くらい待つし。
それでもお客が喜んじゃうのは、彼女にしかない人間的魅力に惹かれるから。
私が同じことやっても、単にクレームを付けられて終わりだろうな、と思うと
ちょっとくやしい。私のような小娘じゃ、全然かなわない。

普通なら「マイナス要因」なことも「人間的魅力」に変えちゃうものってなんだろう。
20年以上もこのお店で働いているという、このおばさんに会いに来るのが
半分目的だったりするお客さんもいるんだろうな。

朗らか

昭和24年発行の猪谷六合雄さん著「雪に生きる」が手に入った。
今にもばらけてしまいそうな、茶色に変色した瀕死の本をそっと開けてみると・・・
苦手な旧漢字と、古い言葉遣いなんてまったく気にならないほど、本当に面白くてついつい没頭してしまった。（まだ４分の１くらいですが。）
これは猪谷さん自身が書いたエッセイだけど、こんな面白い文を書いていた人だったなんて・・・！　彼の素直さが嫌味なくストレートに伝わってきて、必死に、それでも楽しみながら毎日を送る日常が垣間見え、思わず笑ってしまう箇所も多い。
そして、きっと彼の大切にしてきたものなのだろうけど、「朗らか」という言葉がよく出てくる。

「朗らか」

私はなんだか随分耳にしていなかった言葉だけれども、あっ・・・と思った。
なんだか素敵な言葉。
明るいだけでなく、心が落ち着いていて満たされた優しさ、ぬくもりを感じさせる響き。
そういう日本語もあったんだよな、と思う。
そしてきっと、猪谷さん自身がまさに「朗らか」な人だったのだろうな、と思わせる本。

こんな人もいたのですね。

妊婦さんが来る

（photo@Asakusa）

あと二週間で赤ちゃんが生まれる、という妊婦さんが仕事場に来る。
大きなお腹をみたとたん、三木成生の「胎児」を思い出す。
このお腹の中で、「人類の進化」のようなとんでもないことが起こっているだなあ・・・と思うと不思議。

そういえば、数週間前高校のトイレで出産をし、しかも家族も学校の人も誰一人とし
てその子が妊娠していたことを知らなかった・・・というニュースがあったけれども、そういうことってあり得るのかしら？と未だによくわからない。

猪谷さんに夢中

（photo:Ayako chan）

猪谷さん、調べれば調べるほどすごい。
電気がなかったので、壁に穴を開けてそこから光を暗室にいれて
自然光で写真を焼いていたとか。
東大の南米探検隊が使ったワゴンを買い取って改造して家にしていたとか。
素っ裸でスキージャンプをしていたとか。

それにしても彼と一緒に生きてきた奥さんもどういう人だったんだろ？
ネットで調べても何のデータも出てこないが、ちょっぴり気になる。

そんなことより

しっかし・・・あーだこーだいいながらも、

「猪谷六合雄スタイル、生きる力、つくる力」（INAX出版）
をぺらぺらみていると、それどころじゃない。
くよくよしている暇があったら人生やりたいことやって楽しみ尽くせー！
という声が聞こえてくる。
（まだ読み始めたばかりですが。）読んでいるだけでとてもウキウキしてくるのです。

スキージャンプを日本で初めて行った明治生まれの猪谷さん、70歳に入ってから車の免許を取り、ワゴンを買って今で言うキャンピングカーに改造し、日本中をまわっていたとか。とにかくやることなすこと全て遊び心満載で、日常を精一杯楽しんでいるのに、そのすべてが常人のレベルを超えていて脱帽。