「築地場内体験」にすっかり舞い上がっていたここ数日。
それにしても、なんとまあこの世界には色々な形があるんだなあ・・・とふだん目にしないような
奇怪な魚やら貝やらをみていてつくづく思った。
人間の想像を超えた形状とか色をした魚たちを見ていて、不思議でしょうがなかった。
なんでこんな形なの? なんでこんな不思議な色なの? どうしてこんなに色々なものが世界にはあるの? やっぱり不思議。
海という人間が住むことのない別世界の住人達をはるばる海低からひっぱりあげて、ずらりと並べている築地市場は、超一級の「魚博物館」でもある・・・かも。
そしてここ数日つくづく思ったのは、全てのもは微妙はバランスで成り立っていること。
何についても言えるけど、極端に安い、とか極端に早い、ということは必ずどこかに無理があり、どこかにしわ寄せがある。
より安く、より早く、より便利に、というのは人間が幸せになるためだったはずなのに、結局はそれが行き過ぎると全く逆の方向にいってしまう矛盾・・・。
自分のまわりにあるものをぐるりと見まわす。
どういう過程を経て、どういう人たちの手を経て、どういう思いの中をくぐり抜けていまここにあるのか、とふと思う。
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それにしても、魚や貝の映像が頭から消えないので困っている。
気がつくと、「あのアワビ食べたかったなあ」「あの鯨の肉ぷりんぷりんしていて美味しそうだったなあ」「あの透明のイカ・・・」「うなぎ・・・」「マンゴー・・・」と見てきたものが頭を駆けめぐる。
魚や貝をみた瞬間、「う、うまそう・・・」「食べたい!」と反射的に、ほとんど動物的に感じ、やっぱり私は魚の国に生まれた人なんだなあーと思う。たぶん、これが動物の肉だったら、それほど強くは思わないだろうなあ。
あー、今度は仕事抜きで行かなくちゃ。