久々に八ヶ岳へ。
夜、小淵沢へ着くと「さむっ!」。
まるで冬のように風が冷たい。
真っ暗な闇を見て、心臓がちょっとドキドキする。
闇に「怖さ」を感じるなんて、どれくらいぶりだろう。
翌朝目を覚まし、カーテンを開けると、
森の中の木漏れ日が目に飛び込んでくる。
光がキラキラ輝いていて、
あれ、私こんな素敵な世界に住んでいたんだっけ、
と起きたばかりなのに、一気に興奮してしまう。
昼も夜も、息をひそめると、
いろいろな音がする。
そこらじゅうにいろいろな気配があって、
自分が「ちょこっとお邪魔」している気分。
目に映る物すべてがちょっと怖くて、とても美しい。
ふだん、私はちょっとだけ死んでいるのかな。