那覇から東に360km。
小さなプロペラ機で一時間ほど行くと、
そこには、サトウキビ畑が広がる小さな島があった。
プロペラ機の階段から降り立った瞬間、思わず小さく叫ぶ。
「うわあ、広い空!!」「光がちがう!」
「ウフアガリジマ」とは、古代の沖縄の言葉で、
「遙か東の彼方にある島」という意味だそう。
そう、つまりそれは「南大東島」。
地図ではいつも省略されたシカク□の中に入っていて、
正確にはどこにあるのか捉えづらい。
南大東島、といっても「南のほうにある島?」くらいの
認識だった。
実はこの島は、八丈島からの入植者が
作った島だそうで、位置的には琉球文化圏だけれど、
八丈島太鼓や御神輿があったり、
お地蔵様があったり、八丈島の方言があったり、
巻き寿司があったり。
他の八重山諸島や沖縄本島とは、若干違う。
エイサーと御神輿が一緒にあるのは、ここだけだそう。